小西道子

Profile

東京農工大学農学部地域生態システム学科卒。米国インディアナ州ボール州立大学、天然資源・環境管理学部より修士号(MS)。環境関連コンサルティング会社を経て2003年に入社。 「使用済自動車の再資源化等に関する法律」立上げ支援や、「容器包装リサイクル法」見直し議論のプロジェクトに携わり、各種リサイクルシステム構築や運用支援も行う。有害廃棄物越境移動体策調査業務(バーゼル条約会合関係)で海外調査や国際会議に出席。最近は、有害物質処理方法の調査、概略調査、新しい環境戦略の必要性に関する基本コンセプト調査等に携わる。

 

廃棄物管理におけるIT化の将来像

環境新聞(2009年3月~7月) 小西道子

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廃棄物処理法の平成9年(1997年)改正で、電子マニフェスト制度が導入されてから10年以上が経過した。この間に、排出事業者や産業廃棄物処理業者(以下、処理業者)では、産業廃棄物の排出、収集運搬、処分等の分野で、トレーサビリティー等のIT(情報技術)化が進み始めた。しかし、契約書や許可証等の書類の内容や有価物も含めたマテリアルフローの管理といった業務全体を包括したIT手法の活用実績は少なく、未だIT化の導入段階と言うことができるのではないか。このような現状の中、システム開発事業者、排出事業者、処理業者等は、ITの導入段階から実効性の伴った本格活用への移行に向けて、ITが廃棄物管理においてどのような役割を果たすことができるのか模索している最中である。そこで本稿では、模索段階にある廃棄物管理におけるIT化にスポットをあて、その現状と問題点を整理することで、IT化の将来像について考えてみた。

 
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